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明の十三陵

 北京市街から西北へ約40キロ、天寿山麓の円形の小盆地にある。
 長陵(成祖・永楽帝)・献陵(仁宗)・景陵(宣宗)・裕陵(英宗)・茂陵(憲宗)・泰陵(孝宗)・康陵(武宗)・永陵(世宗・嘉靖帝)・昭陵(穆宗)・定陵(神宗・万暦帝)・慶陵(光宗)・徳陵(熹宗)・思陵(毅宗・崇禎帝)と明朝十三人の皇帝の陵墓があり、明十三陵と総称する。
 敷地の大小と造りの精粗に違があるものの、建物の配置と様式は基本的には同じで、前方後円形をなす。地上の建造物の雄大なことで長陵、地下宮殿が発掘されたことで定陵が有名である。
 明十三陵を訪れるには、まず石牌坊(せきはいぼう)(鳥居と良く似ている建築)を通る。石牌坊は嘉靖19年(1540年)年の建立で、漢白玉石造りで幅28.86メートル、高さ14メートルもあり、中国最大の石彫の牌坊である。
 さらに進むと、長さ1500メータの神道(参道に当たる)である。その両側に石人・石獣が並ぶ。石人が12(武人・文人・功臣がそれぞれ4つ)と石獣が24(獅子・象・麒麟・馬など6種類、4体ずつ)で構成されており、いずれも大きな石を彫り上げたもの。
 神道の終点から十三陵において最初の陵墓----長陵までまだ4キロある。
 長陵は明朝3代目永楽帝の陵墓。メインの地上建築「稜恩殿」は、中国において唯一の楠木原木宮殿で、総面積は1956.44平米。60本の楠木柱は巨大な宮殿を支え、十三陵の中で最も雄大な地上建築である。
 十三陵のなかで、陵墓自体が発掘されているのは、定陵だけである。明朝第14代万暦帝と2人の皇后(孝端・孝靖)の合葬墓。発掘は1956年に開始され、一年余りをかけ地下宮殿入り口の金剛壁が発見された。地下27メートルにある地下宮殿はすべて石造りのアーチ構造で、前・中・後・左・右の5つの墓室(玄宮と呼ばれ)からなる。中でも後殿は最も重要な部分で三人の棺が安置されていた。棺の周囲には2000点に上る副葬品を納めていた朱塗りの木箱が置かれており、その中でも皇帝の金冠と皇后の鳳冠は豪華である。
 上記の出土文物の一部の実物は、定陵の展示室と長陵の稜恩殿(楠木殿)に展示している。

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