文化遺産とは、その社会の歴史のなかで長期間にわたって維持継承されてきた文化要素の総体。そのなかには下記のように区別される。
(1) 物質文化 (道具,機械,建築物,道路,上下水道など)
(2) 精神文化 (哲学,芸術,科学技術,社会思想など)
(3) 制度的文化 (習俗,慣習,制度,法律など)
複合遺産とは、自然遺産と文化遺産とを兼ね備えたもの。
自然遺産は、顕著な普遍的価値(OUV)を有する地形や地質、絶滅危惧種や固有種の生息域・自生地などである。
世界複合遺産とは、文化遺産と自然遺産の両方の価値を兼ね備え、全10項目からなる登録基準(評価基準)のⅠ~Ⅵのいずれか1つ以上、そしてⅦ~Ⅹのいずれか1つ以上を満たすものを複合遺産と呼んでいる。
非物質文化遺産とは、慣習、描写、表現、知識及び技術並びにそれらに関連する器具、物品、加工品及び文化的空間であって、社会、集団及び場合によっては個人が自己の文化遺産の一部として認めるものをいう。
現在、ユネスコの無形文化遺産リストには中国の非物質文化遺産が39件登録されており、その登録数は世界一である。