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始皇帝陵と兵馬俑

秦の始皇帝陵

 中国を初めて全国統一した秦始皇帝の陵墓である。中国の歴史上最初の皇帝である奏の始皇帝瀛政の陵墓は、およそ紀元前210年ごろ築造されたものである。
 陵墓の地下には巨大な宮殿があり皇帝の柩が安置されている。載頭方錐形の墳丘の当時の推定規模は東西485m、南北515m、高さ76mの規模を誇る。



兵馬俑博物館

 秦始皇陵の東にある。秦朝の将兵を模して造られた陶塑(泥人形)群。現在は、一号坑から三号坑まで公開されている。三つの坑の面積の合計は2万平方メートルに及ぶ。
 1974年、近くの農民が始皇帝陵の東側で井戸を掘っているときに陪葬坑の遺跡が偶然に発見され、兵馬俑坑と名づけられた。その後、調査が進められると同時に、1979年に、一号坑の上に長さ200メートル、幅70メートルのアーチ形展示ホールを設置、兵馬俑博物館として一般公開されている。
 一号坑は東西230メートル、南北62メートルの坑から六千体の兵俑と馬俑が出土し、今も発掘が続けられている。兵俑の身長は1.8メートル、馬俑の高さは1.5メートルほど。六千体の方形の陣形で、実戦の軍陣に基づいて並んでいる。弓や弩を持つもの、長い槍や矛を持つものなど当時の兵士の姿をそのまま映し出したものである。
 二号坑は車陣、戦車、騎兵、歩兵の四つの兵種の混成で陣容を形成する。
 三号坑は戦車一台と衛兵俑64体が置かれ、一号と二号坑の軍隊を統率する司令部を表すと考えられている。
 


 

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