西安は昔、長安と呼ばれ、中国関中平原の中部に位置し、北には渭水が東西方向に流れ、南には秦嶺山脈が東西に走っている。総面積は9983平方キロ、総人口は約700万人、そのうち市街地の人口は約300万人である。
周秦時代から、西安はその独自の歴史的地位により、全国の政治、経済、文化の中心となった。紀元前三世紀より、西周、秦。西漢、新莽、西晋、前趙、大夏、後秦、西魏、北周、隋、唐など、十三の王朝が都を置き、西安は中国の古都として三千年以上の歴史をもつ。
西安の歴史と文化の遺産は非常に多く、物質的形態として残された文物は至る所にみられる。西安には重要文物遺跡が314ヶ所、国家級、省級の重要文物遺跡が84ヶ所、博物館と記念館が約20ヶ所、遺跡や陵墓が約4000ヶ所、出土した文物は約12万点ある。
今日の西安は世界的に有名な観光都市で、無数の歴史遺物、中国西北部の雄大な自然風景、伝統的な民族風情が西安の独特の観光資源を構成し、外国人観光客を引きつけている。