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華清池

 西安市の北東30キロ。秦嶺山脈の支脈である驪山の麓にある温泉地。唐の時代の玄宗皇帝と楊貴妃のロマンスの舞台になった。白楽天の長恨歌に言う、「春寒くして浴を賜う華清池 温泉の水滑らかにして凝脂を洗う」。
 楊貴妃が入ったという「海棠湯」や玄宗皇帝が入ったという「蓮花湯」など唐代の浴槽も発掘、復元されている。最近発見された唐の太宗皇帝の星辰湯、玄宗皇帝の蓮華湯、楊貴妃の海棠湯などの著名人の浴槽の遺跡の上に古典的な建物が作られました。尚、飛霜殿の前に立って眺望すれば美しい風景の庭園に広い池があり、朱塗の亭や楼閣、東屋などの唐代の風格を保っている建物が点在し、枝垂れ柳や百日紅の木が茂り、古代のロマンスが偲ばれます。
 近代においては、西安事変の舞台にもなった。1936年、蒋介石が華清池に宿泊中、張学良の軍隊が蒋介石を襲った。蒋介石は寝室を脱して裏山へ逃れるが、その中腹の亭で捉えられる。
 現在の華清宮には温泉の湯元が四ヶ所あり、一時間の湧出量は125トン。温泉は摂氏43度、なかに石灰、炭酸マンガン、硫酸ナトリウムなどの九種類の有機物質が含まれ、関節炎や皮膚病に効能がある。

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