桂林市内、独秀峰の東。漓江の河畔にそびえる秀麗な孤峰。高さ30メートル。漓江に突き出るように立つため、漓江はここに深い潭を形成し、美しい風景を造り出している。
石段が作られていて頂上に登ることができる。還珠洞という鍾乳洞がある。天井から鍾乳石が垂れ下がっており、地上に届くまであと数センチのところまできている。
伏波山の名前の由来は、二通りの説がある。ひとつは、この鍾乳石に関するもの。地上までの数センチを、後漢の伏波将軍馬援がこの地に遠征したとき、剣の切れ味をためすために鍾乳石を切った痕だと言う。そして、伏波将軍の伏波が山の名になった、と。
もうひとつは、逆巻く波を平伏させる山、という意に由来したという。