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雷峰塔

 雷峰塔は杭州市西湖区の西湖南岸にある仏塔である。975年に建てられ、6年をかけて完成した。伝説では、呉越王の銭弘俶により、その寵妃である黄氏が子を得たことを祝うために建てられたとされ、古くは「黄妃塔」(または黄皮塔)とも呼ばれた。「雷峰」の名は、西湖南岸の夕照山の最高峰である雷峰頂に由来する。雷峰塔は1924年に倒壊したが、2002年に再建された。
 元朝時代には雷峰塔はまだ比較的よく保存されていたらしく、明の嘉靖年間(16世紀)に倭寇が杭州に侵入したとき、塔の中に明軍が隠れているのではないかと疑って放火したため、木でできた部分(ひさし、欄干、塔頂など)が焼失し、レンガでできた塔身のみが残った。このことは崇禎年間に描かれた西湖の絵によって証明することができる。その後、雷峰塔のレンガが病気を治して体を丈夫にしたり安産に験があるという伝説により、多くの人が塔のレンガをけずり取ったり砕いたりして破片を持ち帰った。さらに、仏典を見つけて金儲けをしようと塔の中に入りこむ輩も現れた。1924年9月25日午後、掘りつくされてほとんど空になった塔の基礎はその重みに耐えられず、突然倒壊した。
 雷峰塔は本来八角形で五層からなるレンガと木で造られた楼閣式の塔であり、ひさしや廊下・欄干は木造であった。塔の内側の八面には『華厳経』の石刻があり、塔の下には金剛羅漢十六尊があったが、後に浄慈寺に移された。
    塔の基礎の下に地下宮があるかどうかは長年の議論の的であったが、後にレーダーなどを使った探査により地下宮の存在が確認され、2001年3月11日に発掘された。地下宮は750kgの石で覆われており、その中央には鉄製の舎利函が、その横には小さな銅製の仏像と四面の銅鏡、および大量の銅銭があった。舎利函の中には、鍍金した銀製の塔(仏の螺髻髪を納める)・方形の銅鏡一面・その上に鍍金した銀製の箱・皮の帯・小さな青いガラス瓶があった。
 1999年10月、杭州市は雷峰塔の再建を決定し、西湖十景のひとつである「雷峰夕照」を復元することにした。2002年10月25日に新しい雷峰塔が完成した。新しい雷峰塔はもとの雷峰塔と同じ場所に建てられた。新塔の塔座の部分は遺跡展示場を兼ねており、かつ多数の文献資料が訪問者に開放されている。

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