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西湖

 東には街に接する。周囲は約15キロ。高見から見下ろす西湖も美しいし、湖岸から見る西湖も美しい。
 古来、中国人が一生に一度は見てみたい風景として憧れてきた湖であり、これほど多くの詩人に詠まれた風景は他にはないであろう。
 宋の時代、知事として滞在した蘇東坡は西湖をこう称えている。
 水光瀲艷 晴偏好 (水光瀲艷 晴れてまさに好し)
 山色空濛雨亦奇  (山の色、雲も濛として、雨もまた奇なり)
 欲把西湖比西子(西湖を西施と比べんとせば)
 淡粧濃抹総相宣(淡粧も濃抹もすべてあいよし)
 杭州の名物料理である東坡肉は、蘇東坡が杭州滞在中に考案した料理であるという。 

蘇堤
 湖には二つの堤がある。蘇堤と白堤。蘇堤は蘇東坡が県知事の時に築いた堤。南北に長さ2.8キロ。六つの橋が架かる。堤の柳が風に揺れ、リスが足下を走ったりする。白堤は白居易が杭州の刺史を務めているときに修復をした堤である。
 蘇堤の南の端に「花港観魚」という公園がある。南宋時代の官邸の跡を公園にしたもので、楼閣あり亭あり回廊ありののびのびとした風景が広がる。五百株の牡丹を擁する牡丹園と色とりどりの鯉が泳ぎ回る紅魚池がある。
 また、「花港観魚」の蘇堤を挟んだ反対側、西湖の中に浮かぶ島が三潭印月。島の南の湖中に三本の石の塔が立つ。塔心は空で丸い穴が開けてある。中秋の名月には、塔の中にロウソクの灯がともされ、薄い白紙を貼る。舟を浮かべると、塔の丸い灯りが湖面に映り、小さな月のようになる。「天には一つの明月、湖面には三つの影月」の奇観になる。宋の時代からの遊びと言われる。
 マルコポーロも『東方見聞録』のなかで西湖の船遊びに触れ、「この湖上の清遊ほど心楽しく愉快な遊楽はこの世にまたとないだろう。何しろこの湖水はキンサイ市(杭州のこと)の一辺に沿って延びているので、湖岸をうずめ尽くすかずかずの殿閣・寺院・道観、さては巨木森々たる庭園にいたるまで、すべてこの町のたたずまいや美観はこの遊覧船上から手に取るように眺めつくせるからである」(同前)。

西冷印社
 西湖の北にある島が弧山。西冷印社はその弧山にある。設立は清代の1904年。篆刻の研究を目的につくられた。「三老読字忌日碑」は後漢初年のものであり、浙江省では最も古い石碑である。
 一般の旅行者には、石碑、拓本、書画、印材などのショッピングの場所となっている。

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