中国列車について
中国は世界最大最速鉄道ネットワークをもち、鉄道旅行は最も経済的な旅行手段でその土地ならではの雰囲気を味わうことができます。
日本の25倍の広さをもち、現在の中国鉄道は北京を本拠に置く中国鉄道部を頂点に、各地方鉄路局、一部地方鉄道、駅という組織で成り立っている。
レール式の標準軌を採用し、2007年の時点で、総営業距離7万8000km(地方鉄道、合資鉄道を除く)のうち、複線は2万7000km、電化路線は2万5500kmに達しており、北は満洲里、南は海南島、西はウルムチ、カシュガル、ラサとくまなく全国に渡り鉄道網が敷かれつつあり、なかでも東北から沿岸地域にかけて路線が集中している。
過去10年で6回の速度向上を意味するダイヤ改正を果たしたのち、主力幹線の飽和状態を解決させるため、中長期鉄路網計画による高速鉄道網の整備と、石炭を中心とした貨物の輸送力増強を推し進めるため、八縦八横※のネットワークによる既存路線の整備と新線建設が進んでいる。将来、旅客と貨物の分離が徹底化されることにより、物流の効率の向上も期待できる。
現在、北京~天津間で時速300kmの京津高速鉄道の開通が行われ、在来線では、城際列車という中短距離を中心とした都市間快速が大都市間を中心に多い地域では1日100本の往復運行が行われている。また、路線によっては長い時間をかけて運行を行うため、夜行列車を兼ね備えた長距離列車の本数も充実している。
各都市においては排気ガスを排出するバスに代わり、地下鉄、軽軌らの建設が急ピッチで進められている。また、東北地方では市電も残されており、車両も最新式のものにリニューアルされている。
切符は10年前に比べると、新線の開通や列車本数の増加により、始発駅から発車する列車などでは入手も容易になったものの、四川や新疆ウイグル自治区、チベットなどは「1枚の切符」すら手に入れることが今なお難しい。
八縦八横
八縦
京哈線(北京~ハルピン)
東部沿海鉄道(瀋陽~大連~煙台~杭州~寧波~温州~アモイ~広州~湛江)
京滬線(北京~上海)
京九線(北京~深セン/九龍)
京広線(北京~広州)
大湛線(大同~湛江)
包柳線(包頭~柳州~南寧)
蘭昆線(蘭州~昆明)
八横
京蘭線(北京~蘭州)
隴海線(連雲港~蘭州)
蘭新線(蘭州~ウルムチ)
寧西線(南京~合肥~西安)
滬昆線(上海~株洲~昆明)
煤運北通道(大秦線、朔黄線)
煤運南通道(太原~徳州、長治~青島、侯馬~日照)
沿江通道(重慶~武漢~南京~上海)
西南出海通道(昆明~南寧~湛江)