中国の4大発明といえば、紙、火薬、羅針盤、印刷術。この中の紙は、昔の中国知識人の文房具の筆、墨、紙、硯の1つでもあり、日常生活においても欠かせないものである。
唐代、今の安徽省の宣城市の逕県一帶で「宣紙」という紙が造られた。宣紙は、青檀樹の皮と藁を主な原料としたもので、素地は丈夫で耐久性に優れ、色は白く、滲みがあり、墨の付きがよく、いろいろ変化する。そして、この紙の特徴は、長持ちすることである。
また、19世紀には、パナマ国際博覧会で、20世紀の初めには上海での万国紙の評定会で、2回金メダルを獲得するなど、中国書画用紙の代表格となり、「紙王」とも呼ばれている。